「ご入学おめでとうございます」


そんな言葉が飛び交う今日


私、天宮玲奈は晴れて高校1年生となった


あたり一面桜が咲いてる並木道を見ながら


横を車で通る


道には同じ制服をきた子たちがたくさん歩いてる


「車じゃなくてよかったのに」


「ご主人様がご命令なされたので」


そんなたわいもない話をしていると


『桜丘高校 入学式』


と書かれた看板が飾れた校門の前に到着した。


ガチャ


私は何も言わずに車から降り周りからの注目を無視して校門の中へ入っていった


「玲奈~~!!!!」


元気な声で私を呼ぶのは

小学校からの幼馴染である横溝愛花だ


「愛花!おはよ」


「ねぇねぇ!玲奈と愛花同じクラス!!」


小さい背にツインテールの彼女は

ツインテールを揺らしながら私に

まるで、幼い子供がお母さんにおねだりするようにそう言った


「ほんと?よかった!」


愛花はこの学校で唯一私のことを理解してくれる心友だから

同じクラスになれたことはとても嬉しかった