パンケーキで腹ごしらえをした俺たちは軽井沢の街をのんびりと歩いていると、白い小さな教会を見つけた。


毎年軽井沢に旅行に来ているけれど、こんなとこに教会なんてあったんだな。


唯と一緒にいたからこそ見つけられたのかと思うと少し嬉しくなる。


教会ではちょうど結婚式が行われていて、緊張顔の新郎と幸せそうな新婦の姿が見えた。


「綺麗ー…」


新婦のウエディングドレスに見とれている唯。


「唯もあぁいうドレス似合うんだろうな」


「そうかな?」


白無垢も捨てがたいけれど、やっぱりヒラヒラのレースやリボンがたくさん付いた可愛らしいドレスがいいと思う。


まぁ唯なら何を着ても可愛いと思うんだけれど。


そして俺たちは軽井沢から地元に戻ってきた。


唯との初めての軽井沢旅行、あっという間の1泊2日だった。


今度は唯とふたりだけでのんびりと旅行にと行きたいな。



「ありがとう、送ってくれて。家、寄ってく?」


みんなと駅で別れて唯を送りに唯のマンションへとやってきたころはもう辺りは暗くなっていた。