「えぇ〜つまんないなぁ。唯ちゃんと夜更かししたかったのに…。でも寝ちゃってるなら仕方ないね」


「悪いな、明日付き合ってやるよ。…あっ、由香里」


由香里が諦めて戻ろうとしたとき、由香里に言うことを思い出して由香里を引き止める。


「なに?」


「…いや、なんでもない」


由香里に唯にボディークリームなんて渡すなよ、なんて言おうとしたけどそんな資格は俺にはない。


「なーにー?途中まで言って気になるじゃん!」


「なんでもないって!早く戻れよ。みんな待ってるんだろ?」


由香里を追い出そうと試みたが由香里はニヤリと笑って条件を突きつけてきた。


「わかった。じゃあ哲の願い事教えてくれたら戻るよ」


願い事って、あの線香花火のときのやつか?