「…なにかつけた?」


そう尋ねると唯はパァっと表情を明るくした。


「うん。由香里さんからボディークリームもらったの。由香里さんも付けてるって…上原くん!?」


唯が話し途中だったけれど、遮るように唯の腕を掴んでバスルームへと連れていく。


「一緒に入る」


「わたしさっき入ったばっかだよ!?」


そう戸惑ってる唯をよそに服を脱いで唯にシャワーをかける。


ボディークリームなんか付けて、俺の好きな唯の自然な匂いがしないことがすごく腹立たしい。


シャワーのノズルを勢いよくタイルに落ちた音が合図かのように、唯の唇を深く求める。


昼間、充や大志が唯の水着姿を見て「色っぽい」だの「セクシー」だの言っていたが、


唯の今のこの表情には遠く及ばない。


充の家の別荘でもちろんここには他のヤツらもいて、


それでも求めてしまう。


俺だけが知っている唯の熱を。