一通りプールで遊ぶと唯は少し疲れたのかプールサイドにある椅子に座って休んでいた。


「悪い。俺もちょっと抜ける」


プールから上がり部屋に戻ると俺はある物を手にしてまたプールへと戻った。


「唯」


名前を呼ぶと唯は俺の方を振り返えった。


「これ、着て」


「ラッシュパーカー?」


俺が部屋に取りに戻ったのは水辺で着られるラッシュパーカー。


「俺のだからでかいけど」


「なんで?」


キョトンとした顔でそう尋ねてくる唯。


他の男の目に触れさせたくない、なんてそんなこと言えるはずもなく。


「…。日に焼けたら後々大変だろ?早く、着て」


咄嗟に吐いた言い訳に素直に頷きパーカーに袖を通す唯。