「あっ！なぁなぁ、哲！今年の軽井沢、唯ちゃんも連れてこいよ！」


充が閃いたかのように身を乗り出してきた提案。


「賛成！わたしももっと唯ちゃんと親睦深めたいし！」


由香里が賛成したことに大志も仁奈も大喜びでその提案に乗った。


「……誘うだけ誘ってみる」


唯は人見知りするタイプだから、いくら俺の友人とはいえ泊まりともなると気疲れしてしまうかもしれない。


ムリには誘えないな。


そう思っていたのに隣にいた大志がボソッと耳打ちしてきた。


「哲、頼むぞ。唯ちゃんいなかったら由香里と仁奈の暴走を誰が止めるんだよ」


確かに、由香里と仁奈がふざけているときのストッパーが冷静な律で、その律がいないとなるとかなり不安だ。


由香里と仁奈は何故か唯のことを気に入っているから、唯ならもしかしたらこいつらが暴走したときに止められるかもしれない。