由香里を家まで送って俺は唯の家に向かった。
そして、決めたんだ。
唯と別れようとーーー
このままズルズルと偽りの関係から想いを告げるんじゃない。
一度全てをリセットして、由香里を好きな俺ではなく、唯を好きな俺として想いを告げたい。
俺にとってもこれは賭けだった。
もしかしたら本当に愛想を尽かされて、もう二度と唯に触れることができなくなるかもしれない。
唯の家のチャイムを押すと唯が心配そうな顔をして扉を開けてくれた。
「上原くん。由香里さん、大丈夫だった?」
「あぁ、ちゃんと家まで送り届けてきた」
「そっか…。あっ、あがる?」
「いや、ここで…。唯」
これから言う言葉を口にしてしまったら、唯との関係が終わってしまう。
だけどこんな偽りで固められた関係はもう終わりにしたい。
「俺、由香里に告白しようと思う。だから…」
さよならをしよう。本当に愛すべきキミの近くにいるための、さよならだ。
「唯とのこの関係を終わりにしたい」
唯はわかっていたのだろうか。
取り乱すこともなくただ頷いた。
そして、決めたんだ。
唯と別れようとーーー
このままズルズルと偽りの関係から想いを告げるんじゃない。
一度全てをリセットして、由香里を好きな俺ではなく、唯を好きな俺として想いを告げたい。
俺にとってもこれは賭けだった。
もしかしたら本当に愛想を尽かされて、もう二度と唯に触れることができなくなるかもしれない。
唯の家のチャイムを押すと唯が心配そうな顔をして扉を開けてくれた。
「上原くん。由香里さん、大丈夫だった?」
「あぁ、ちゃんと家まで送り届けてきた」
「そっか…。あっ、あがる?」
「いや、ここで…。唯」
これから言う言葉を口にしてしまったら、唯との関係が終わってしまう。
だけどこんな偽りで固められた関係はもう終わりにしたい。
「俺、由香里に告白しようと思う。だから…」
さよならをしよう。本当に愛すべきキミの近くにいるための、さよならだ。
「唯とのこの関係を終わりにしたい」
唯はわかっていたのだろうか。
取り乱すこともなくただ頷いた。