「あんたの元彼は年下だろ?
俺達くらいの。」

「っ!!な、知らないわよっ!歳なんて関係ないっ。顔が良ければそれでいいのよ。」

ぅっわ…、こんな美人がそんなこと言っていいのかな……。

みんなあなたに注目だよ…。

「そして、名前は原野 浩介。あんたの元彼の名前。…ちがう?」

「っっ!!!!??なっっ…!!なんであんたが知ってんのよっ!!」

うそっ、
当たってるの!?

「やっぱり…。そいつ俺の友達なんだわ。そいつからあんたの話を聞いた。そして、あんたは毎度毎度、浩介に会うたび金を出させた。」

「…っ!知らないわよ!あんなやつ!
あたしの言うこと聞かなかったからよっ!」

あーぁ。
最低だ、この女。

「あいつは泣いてたぞ。本気で好きだった人に金だけがもっていかれた。
あいつん家は金持ちだけど、さすがに30万もとるなんて…。ひどい売女だ。」

須川…ちょっと言い過ぎかも…。

「30万も使ってないっつーの!
なに嘘言っちゃってんの!?頭馬鹿なんじゃない!?笑」

「馬鹿なのはどっちかな?…これ、見る?あんたの通帳に30万、浩介が調べた結果。防犯カメラにも浩介から受け取った映像もある。…大当たりだな。」

なんか、すごい…。
須川探偵みたい…。

「っっ!!!!!」

今度は何も言えなかった女性。
そして、女性は何も言わず、館の奥へと歩いていった。

ヒールの音だけが響き渡り、
どんどん小さくなっていく。

「そっか。でもなんで浩介君はあの人を…?」

「それも調べた結果、あの女、男遊び癖が悪いらしく、裏切りの様だったらしい。あいつも女選びは悪いし、運が悪い。」

「そんな、言い方しなくたって…。」

「…。そうだな。お前に言ってもわかるわけもない。ただの他人だし。」

はい、カチンときましたっ。
私はこいつのこと一生関わらない!!

「まっ!一件落着ってことで!」

あんたはマイペースすぎ。
こんな事があっても平気でいられるなんて。
やっぱ男子共はばかだ。