女性は後ずさって尻餅をついた。
でもあの化物はこちらに気づいてない?
もしかして
前だけが見えてるとか!?
もしそうなら……、

逃げられるっ!

と、その時、

「キャーーーーーーーーーッ!!!!」

女性が叫んでしまったっ!
それと同時に化物は下を向いた!

下は向けないのではなかったの!?
もしかしたら、………………。

私は陽醍に話しかけた。

「ねっ、陽醍。もしかしたら、あの化物、音がなけりゃここから逃げられるかも!」

「えっ。そーなのか!?」

私達はヒソヒソと話した。

こうしている間に女性は化物に食われてしまった。
そして、血があちこちに飛び散った。
小学生の子達は気絶してしまった。
もし、音がなけりゃ、あいつはここから居なくなるか、逃げるかがどっちかだ。