「…………」

「なに、反応ナシか?」

「ああっ……ごめん……」



あたしは、思わず目を逸らした。



「さっきからまひ、謝ってばっかりだな」



ふっ……と、笑ってストローに口をつける耀くん。


その笑顔に。


見惚れちゃった……

なんて言えない。


真剣な話を聞いている時に、不謹慎なあたし。



「優飛ちゃん出来てる?」



木箱を降りて、優飛ちゃんの隣にしゃがんだ。


今の顔、耀くんに見せられない。

真っ赤になってないか、心配だったから。



「うーん」



優飛ちゃんは、さっきからシロツメクサと格闘している。

教えてあげたけど、3歳の子にはやっぱり難しいんだろうな。



「ちょっと貸してごらん?」



恥ずかしさを抑えるように、手元に集中。

あっという間に首飾りが出来た。