「祐樹、大丈夫だよ!
今朝ちょっとしたトラブルがあって
蒼汰くん、そのことについて謝ってくれただけだから!」
私が昔好きだった人に似ていること、
今は言わないほうがいいよね?
似ているだけだけど、
私のことを好きだったわけじゃないけど、
祐樹にこれ以上心配させたくないよ。
「祐樹、ごめんね?」
「彩花は悪くないよ」
「お熱いね〜。窓開けようっと〜」
桜の声で我に返る。
ここ、教室だった...。
恥ずかしいよ〜ハグなんてしちゃったよぉ〜。
顔が真っ赤になった私を見て、祐樹は
「彩花、顔真っ赤。可愛い」
なんて言うから余計に赤くなった。