「追加、しときました」


先輩に作り笑顔を見せながらも、スマホも見せる。


先輩の顔が一瞬、強ばったのが分かった。


「どーも」


そっけない先輩に、少し疑問がわく。


どーしたの?って。


「つーか、学校でいる俺が本当の俺だと思わないほーがいいよ」


「へ?」


あまりに変わった声のトーンに、びっくりする。


「これが本当の俺。
誰にも明かしてないから、絶対に言うなよ
言ったら、どーなるか分かるよな?」


なんて言われても、困る。

急に言われても、すっごい困る。


しらないよ、どーなるかなんて…。


「あの親友はもともとしってるけどな」


「彩乃…?」


どーゆー関係だ?!


「彩乃ってヤツが好きな男子…三嶋陽斗だろ?」


「苗字まではわからないけど…陽斗って名前でした…」


も、もしかして、


「それ、俺の弟」


やっっぱり~…