「無駄な話してて、もう着いちゃったじゃない」


「それ、あたしのせいなの!?」


そぉよ と愚痴を漏らしながら、玄関のドアを開く。


「じゃーね!」


「うん、バイバイ」


1人になりながらも、またラブレターに目を落とす。


手紙…貰ったのは初めてだな…。


スマホを出して、先輩に貰った紙のIDを写す。


あー、いいのかな…


不安になりながらも、追加ボタンをタップする。


「押しちゃった」


急いで、歩いてると


「岡崎さん?」


後ろからまたしも、声をかけられる。


「やっぱり岡崎さんだ!」


後ろから小走りで走ってきたのは、三嶋先輩。


「あ…先輩もこっちだったんですね」


「あぁ。そーだね」