私はお母さんに秘密にしておこうと言われた次の日、友達と話をした。
実を言うとお母さんに言う前に、友達にその不思議な話をしていたのだ。
だから今日は友達に今までのことは見間違いだったと話した。
お母さんとの秘密だから。
「今まで暗かったからわからなかったけど昨日、お母さんと確かめてみたらゴミの山とかだった!見間違いだったみたい。えへへっ。」
少し誤魔化すように私は笑った。
友達も納得してくれたみたいで笑っていた。
私もそれに安心して自然と笑みが漏れた。
その後はいつ通り、下らない話をしたりごっこ遊びをして遊んだ。
そして夕方。
いつものようにお母さんが迎え来て一緒に帰った。
違う点、といったらいつも大体が車だけど今日は歩きってことぐらい。
茜色の空は徐々に闇を見せ始めていた。