仁名「わっ!指輪だぁー!婚約予定の指輪だぁ!」

私「なんのこと?」

仁名「ほんとに鈍感だなぁ。聖名ちゃんは」

とわけわからん仁名ちゃんを放っておいて、家にふたりで帰った。

「「た、ただいまぁー」」

お母様「おかえりなさい!仁名ちゃん!」

やっぱ仁名ちゃんだけじゃん。

お母様「聖名ちゃん!」

い、今私の名前………。

私は、涙が溢れてきた。

お母様は、泣き出す私を「あらあら」と言いながら抱きしめてくれた。

お母様「今までごめんなさいね?二人共、特に、聖名ちゃん、」

お母様「さぁて、ご飯作るけど、何食べたい?」

「「ハンバーグ」」

お母様「あらあら、わかったわ、ちょっと待っててね!」

今までと別人のお母様がいた。

数分後………。

お母様「さぁ!できたわよ!食べましょ!」

わ、私、ここで食べていいの…かな…

てか、今からみんなと食べちゃって…いいの?

お母様「どうしたの?早く食べないと冷めちゃうわよ?」

私「お母様、ここで食べていいの?みんなと同じ時間に食べていいの?」

お母様「あ、そっか、当たり前じゃない!そんな心配しなくていいから、早く食べなさい?」

私「はい!」

お母様の料理は、私のより美味しい気がした。

仁名ちゃんは、「聖名ちゃんのほうが上手だねぇ!」とかゆってたけど、お母様は笑って「この子は私にだもの。もっとうまくなるわ!」って言ってた。

お母様「明日には、あの人も女中も帰ってくるわ。それで、人数も2人多くなるからね。」

ん、ん?人数も2人多くなる???

お母様「私のお腹の中に双子がいるの。もうすぐ生まれるわ」

なんか、良かった。