私「う、ん?」

どこかの家?かな?

「起きたか。聖名。」

そう声を発するのは、前の中学の男子。

それなりに仲も良かった。

私の家庭事情を知っている人。

そして、初恋の人。中谷大地(なかやだいち)。

思いなんて伝えられなかったけど、今でも好き。

大地「で、そんな熱でどうしたんだ?あと、左頬のあざは?」

私「………。」

大地「黙秘してたらわかんねーだろ?ま、想像はつくけどよ?」

私「…無理に学校行って、体育して倒れて、早退して家に帰ったら、お母様に平手打ち。ホテル探しに歩いてたらどこも満員。3時間ぶっとうしで歩いて大地にあってまた、倒れた。」

大地「な、なんかすげー。なんで体育するかなー?」

私「仕方がないじゃない。体育見学届け書いてなかったし。」

大地「ほんとに完結してますな。で、ホテルみっかったのか?」

私「見つかってたらあんなとこで雨降ってるのにいないわよ。」

大地「だな。俺んちいろよ?治るまで!」

私「は?な、何言って「俺の家誰もいないよ?親は海外出張中。二年は帰ってこねーし。」

私「わかったわよ。おねがいします。」

大地「じゃ、病院行くか!」

と言って行きつけの病院についた。

「真中聖名さま。診察室へどうぞ。」

と看護婦さんが言うから入った。

「久しぶりね。聖名ちゃん。」

と中年?くらいの女の人。

私「はい。お久しぶりです。」

「だいぶ熱があるようね?気管支も弱いのに風邪が悪化しているわ。お薬を出しておくから朝、晩の二回飲んでね?」

私「はい!わかりました。」

「それにしても、お連れの彼氏さんがいて。」

私「か、彼氏じゃ、「はい!良かったです。」

なんで自分で言っちゃうかなー?

大地「帰るぞ!」
って自転車の後ろにニケツして病院を後にした。

家に帰ると、作ってくれたおかゆを食べベッドを使わせてもらって一睡した。