仁名「た、大変よ。聖名ちゃん!」

私「え?ど、どうしたの?そんなに焦って。」

仁名「そりゃあせるわよ!浮気してるわよ?」

私「ふぇ?誰が?」

あ、間抜けな声出しちゃった。

仁名「そりゃ決まってるわよ!聖名ちゃんの彼氏の刃くんでしょ。」

私「え?嘘。」

あーあ、やっぱ裏切られちゃったよ。

デートの事、お母さまに結局言えなかったんだよね。

言わなくて正解だったな。

やっぱり。私を信じてくれる人なんていないんだ。

仁名ちゃんばかり構われて。

姉の私は、ほったらかし。

姉の歌名ちゃんくらいだよ。

私の味方なんて。

あと、お兄ちゃんの琉生くん。

仁名ちゃんは聖大くんがいるし。

私は、もともと根暗なんだから。