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「ここも変わってないねー。」




スイーツを食べ終わって、色んなお店や商店街を回った後やや遅めの軽い昼食をとった。



たくさん歩いて、僕達は絶え間ないってくらいたくさん話した。



夕方になって日も傾いてきた頃、僕達は僕の家の近くの公園に行き着いた。




「沙月、前に来たことあるの?」



「うん、小さい時ねっ。」



まるで知っているような素振りに気になって聞けば、驚きの返答がくる。



僕のかなり近所にあるから、僕も小さい時はよく通っていた公園だ。



そこに沙月が前来たことがあるなんて驚くほかない。




「懐かしいな。また来れて嬉しいかも。」




くるくると回る沙月を視界に入れながら、そばにあったベンチに座る。



沙月もそれに導かれるように隣に座った。




「今日はたくさん歩いたね〜っ、えへへ、その分食べたけど。」



「沙月お昼も結構多めに食べてたよね。」



「ん〜?だって美味しそうだったんだもん。死ぬ前に食べてみたいものって案外平凡だよね。」