「2人とも、この学校だったんだねー」


深呼吸をして、一旦落ち着いてからじゃないと到底話せないくらい驚いた。


「今まで気づかなかったの…。それはそれですごいけど」


「いやー、私毎日生きるのに必死だから」


「マジ笑えるー」


誰とでも仲良くできる七ちゃんは、もう紅真くんと打ち解けていた。


「で、新ちゃんは?」


輪の中には3人しかいない。


「知らねー。どっか行ったんじゃない?気がつくといない事のほうが多いし」


「めんどくさいのかな…?」


昔の新ちゃんはよくしゃべる子だったのに…。何か残念。


「俺もびっくりしたよ。高校入ってから新也があんな事になってたって気づいてさ。」


「中学は別だったの?」


「うん。俺受験して別の遠いところ行ってたから。」


頭良かったもんね、紅真くん。


「私だってびっくりしたよ。昔は私の方が新ちゃんよりも背高かったのに…。」


いつの間にか抜かされてたって事だよね。


まぁでも、私の背が高かったのは小学校のときまでで、今は高校生の平均身長ないからしょうがないか。