「どう十波?あたしたちの名前あった?」


「そっちこそ。てか、七ちゃんこの間まで自分の名前嫌ってたよね?クラス発表の字も見たくないって言うほどに」


「気が変わったんだよ。ちょっとペンネームっぽくない?あたしの名前って」



速水 七草(はやみ ななくさ)



なるほどその考え方は新しいな。


「あ、あったよ名前。あたしたち同じクラスだ!」


「ほんとに!?」


七ちゃんの名前の傍にあった『小松 十波』の文字。




私と七ちゃんは、一年の時に仲良くなった。


少しずつ話していくうちに、七ちゃんが重度のオタク兼腐女子って事に気づいて…。


面白い子だなって思った。


にわかの私が七ちゃんに中途半端な知識で話しかけて怒られる、っていう事が何回もあったおかげで、私もなかなかな知識を手に入れることが出来た。


それが誇らしい事なのかどうかは置いておいて。