【新也side】
「はぁ…。」
誰もいない屋上の隅でフェンスにもたれかかり、ため息を零す。
右手にはピンクの封筒に入った手紙。
「どうしろってんだよ…」
こんなものオレに渡して素直にどうにかなるとでも思ってんのかな。
手紙を貰っても、中を見ずにおしまい。
特別女が嫌いとかそういうのじゃないけど、知らないヤツに手紙を渡されて付き合ってくださいって言われて、はいって言えるほどオレは単純じゃない。
「なーにしてんの。こんなとこで」
階段を上がってきた誰かに声をかけられる。
「何でここが分かった、紅真」
「何でって…新也スキあらばここに来てたじゃん、一年のころ」
教室にいて女子たちにキャーキャー騒がれるのも鬱陶しいし、正直ここが一番落ち着く。
「十波…ほんとに気づいてなかったんだね。ショックだったでしょ?」
「別に」
「へぇ、それホント?」
「はぁ…。」
誰もいない屋上の隅でフェンスにもたれかかり、ため息を零す。
右手にはピンクの封筒に入った手紙。
「どうしろってんだよ…」
こんなものオレに渡して素直にどうにかなるとでも思ってんのかな。
手紙を貰っても、中を見ずにおしまい。
特別女が嫌いとかそういうのじゃないけど、知らないヤツに手紙を渡されて付き合ってくださいって言われて、はいって言えるほどオレは単純じゃない。
「なーにしてんの。こんなとこで」
階段を上がってきた誰かに声をかけられる。
「何でここが分かった、紅真」
「何でって…新也スキあらばここに来てたじゃん、一年のころ」
教室にいて女子たちにキャーキャー騒がれるのも鬱陶しいし、正直ここが一番落ち着く。
「十波…ほんとに気づいてなかったんだね。ショックだったでしょ?」
「別に」
「へぇ、それホント?」