「七草もさ、男は二次元!なんて言ってないでもうちょっと頑張ったら?」


「それが出来ないから苦労してんの!」


腹いせにあんな事言ってたってわけか…。


「言霊になってるね、完璧に。」


「うっさいなー。もう!」


そうやって机に突っ伏す七ちゃんは、やっぱり可愛い。


「十波なんて告白の場所にちゃんと行ってあげるだけ優しいよね。」


「へ?」


いきなり過ぎて何の事か分からなかった。


「新也なんて、手紙もらってそれでおしまい。」


「え、返事してあげないって事?」


「うん。お前に興味ないの意思表示なんだろうね。」


それだけ言うと、はぁと大きくため息をついて、急に席を立った。


「じゃ、俺は新也を回収してくるわ。」


「回収してくるって…居場所分かるの?」


「もちろん。」


ひらりと手を振って消えていった。


「何か…よく分かんない人だね…、2人とも。」


いつの間にか起き上がっていた七ちゃんがポソッと呟いた。