「まじか。直人まで。」

そこで副総長の影野先輩が話しかけてきた。

「一旦休戦させて下さい。
あなたを調べさせていただきました。今あなたが父親と暮らしている家は平凡なんですが、あなたの母方に当たる祖父の家が金代組組長、祖母がKSグループの社長ということであっていますね?」

はあ、やっぱりちゃんと情報ブロックしておけばよかった。

まあばれたなら仕方ないか。

「そうですよ。ただお母さんは家よりお父さんを選んだから苗字は違いますけど。」

「やっぱり。しかしあなたの母は家を継がなかったのに、あなたはどうしてそんなにも強いんですか?」

そんなことはどうでもいい。

「その話は私が緋向に入ってからで。どうしても知りたいなら私に勝ってください。」