総長以外は嘘だろと言うような目で私を見つめてきた。

「まじか。楓が負けるなんて。
じゃあ、次は俺が行く。本気で行くから覚悟しろよ。」

「分かりました。始めましょう。」

そう言って私は構えの姿勢に入った。

「2回目の勝負 直人vsつぼみ。始め!」

南は澤野と違って、始まってすぐ手を出してきた。

私は南の手首を掴み、こちらに引っ張ってバランスを崩させ、背中に肘鉄を食らわせ気絶寸前まで追い込んだ。

「そこまで!この勝負、つぼみの勝ち。」