はぁ………綺麗な人だったなぁ……。

萩原先輩の容姿が抜群にいいのは、間違いなく遺伝だと思う。


「よし、そろそろ店内を案内するよ」

「は、はい!お願いします……!」


先輩の手招きに案内をされ、可愛らしい内装をされた店内を歩く。


お花屋さんってほとんど入ったことなかったけど、こんなに素敵な空間だったんだ……。


なんだか小さな庭が広がっているみたい。

色取り取りの花に囲まれて、見ているだけで楽しくなっちゃう。


「こっちが季節問わずに置いてる花だよ。バラとか、かすみ草とか、カーネーションとかね」

「あ、この辺はわたしも見たことあります!よく置いてるは知っていたけど、季節関係なく買えちゃうんですね」


先輩にお世話をされてる花だと思うと、無性にキラキラしてみえる。

なんだが、ちょっとだけ羨ましいかも?


「うん。あと、こっちにあるのが季節の花で、ひまわり、アジサイ、ラベンダー。他にもたくさんあるから全部は紹介できないけど、俺はひまわりが好きかな」


優しい瞳でひまわりを見つめる萩原先輩に、胸の奥をぎゅっと掴まれた。