「わかった……!じゃあ、文化祭が終わったら桃矢に告白する」


「え、まじで?」

「うん、まじで!」


無理にでも自分に言い聞かせなきゃ、わたしは一生逃げ続けると思う。

後悔しないためにも頑張らなきゃ。


告白大会に出るのは無理だけど、こういう特別なイベントの日なら、自然と言えそうな気がするから。


ちらりと後ろを見ると、1番後ろの席に座る桃矢はぼんやりと窓の外を眺めていた。

わたしと蘭が桃矢に告白する話をしてるなんて、夢にも思っていないだろう。


でも、決めたからにはちゃんと行動するよ。

文化祭が終わったら桃矢に告白する。


絶対に絶対。