「んで、なずなは何番目に出るの?」

「へ?」


「告白大会。出るんでしょ?」


スマホをいじりながら、さらっと変なことを言う蘭。

わたしは何度か瞬きを繰り返してから「出ないよ?」と、首を傾げた。


「えー、なずなが杉浦に告るとこ見たかったのに」

「はぁ!?…………っ、」


大きく目を見開いてからグッと声を堪えた。

やばい、一応授業中だった………。


恐る恐ると教室を見渡してみたけれど、騒がしいせいで誰もわたしのことなんか気にしてない。

ほっと息を漏らしてから、小声で蘭に問いかけた。


「な、なんでわたしが告白大会で桃矢に告白しなきゃいけないの……!?」

「だって、まだ告ってないんでしょ?いいかげん杉浦に気持ち伝えなよ」