考えたらすぐ行動に移す。
わたしの恋愛のオンとオフのスイッチは、今日も切り替えが早い。
オシャレも何もしないまま、適当に家を出た。
特に行く場所は決まっていない。
ふらふらと歩いて、外の空気を感じたいだけだから。
「暑っつ……」
熱の消えない太陽が、久々に外へ出たわたしの肌を刺激する。
ずっと家に居たせいで、今年は日焼けもしていない。
見慣れた街並みも、今日は輝いて見えなかった。
こんな複雑な気持ちをぶら下げたままじゃ、当然だよね。
わたし自身がキラキラしてないんだもん。
ため息混じりの吐息を零すと、視界の端に見慣れない花屋が目に入った。