私は、佐伯 亜暢(サエキ アノン)。
春から高校生である。
とは言っても、小6で受験し、中高一貫の私立文岡学園に入学。
もちろん一貫校だから受験はなし!
これはそんな私の、中学生時代のお話…
中1・・・になってあることに不安を覚える。
それは自分が男好きなんじゃないかってこと。
まあ後に惚れやすい体質なんだってなるんだけど。
私は標準よりちょっと太め。
女の子ならこの表記でわかるだろう・・・
まあいわゆるデブなんだよ。
まあでもクラスではリーダー格のほう。
そんな私が少女漫画みたいにモテるわけもなく、嫌われるわけでもない、そんな日々を過ごしていました。
初彼ができたのも中1.
ソフトテニス部に所属していたんだけど、そのときの先輩。
先輩が彼女に振られて慰めてたら告られて付き合った。
断れなかったんだよ・・・
だっていい出会いがある、とかもっといい人周りにたくさんいるし、とかほざいてたんだよ?
まあでもそんなので続くはずもなく、1週間で終わったの。
まあかれこれ部活をやるごとに別の先輩に恋をした。
名前は高柳 舜(タカヤナギ シュン)。
部活の一番手で、運動神経がすごく良くて。
中学生だしまだ小学生に近いころだったから先輩にも運動神経がいい人にもあこがれちゃったんだよね。
うちの学校は学校専用のバスで各方面に分かれて登下校する仕組みになってて、舜先輩とはバスも帰り道の方面も一緒だった。
だから帰りは一緒に帰ってたよ。
それであることに気付く。
私がどうしようもなくヘタレで、プライドが高いことに。
デブでそれって最悪すぎる…
それから告白せずにその恋は消滅してった。
まだガキだから終わるのは早くて潔い。
その後も惚れ症は続いて、舜先輩含め5人の人を好きになった。
みーんな1か月とか2か月でおわったんだけどね・・・