「な、長いよ!!
そ、そりゃ…翼くんは慣れてる…かもしれないけどっ…


私は…初めてなんだからっ」


バーカ。
俺だって初めてだっつーの。


「俺だって慣れてねぇよ
ほら、今すげぇドキドキしてる。」


葉月の手を、俺の胸に当てる。
これ以上ないくらいに

ドキドキしてる俺の心臓。



「ほんとだ…はやい…」


「だろ?」


「私だって…すごいドキドキしてるもん!」


かわいい…かわいすぎるっ!!


葉月を引き寄せて抱きしめる。


「翼くん…」


ゆっくりと俺に身体を委ねてくる
葉月をぎゅーーっと強い力で抱きしめる。


「何度でも言う。
俺は葉月がすきだ。」



ーー耳元で好きだと囁くと、
すぐ真っ赤になる俺の彼女。



それがたまらなく愛おしい。




大人の階段を登るのは、
まだまだ先の話。