「最悪」

「晏姫にいじめられてると思ってるけ、わざと狙ったんでしょ。」


いやいや、佐々木さんがわざとテニスボールに向かおうとしてたじゃん。


まあ、余計なこと言ったらもっとめんどくさいだろうし。


ザワザワッ

同じクラスの子が佐々木さんの所に集まっていく。

みんながジロッと私の方へ目を向ける。


「松村さんって最低。」

「自分がいじめられてると思ってるんだろ。
誰もてめぇのことなんか、いじめてないし。」

「それって、被害妄想じゃん。」

クックックッ


いやいや、これはいじめでしょ。