〜奏斗side〜



「三嶋くん!!!!」


毎日毎日、たくさんの女の人に声をかけられ、今日もいつものようにその対応に困っていた。

はっきりいってこういうのは苦手なんだよな• • •


そんな時


俺の名前を呼ぶ大きな声が聞こえた。


この声は...吉川さん?


彼女は、一気にシーンとしてしまったこの場で慌てるように


「せ、先生が呼んでるからちょっときて!」

と言った。




新学期に絆創膏をくれた吉川さん。


あの日から、俺はひそかに彼女が気になっている。


そんな吉川さんに呼ばれ、俺はまわりの人たちを無理矢理かきわけて彼女のもとへむかった。