「あの、先輩!」
柔らかいソプラノでありつつ、小学生の様に
元気で幼い声に振り向くと、彼女お得意の
無邪気な笑顔がそこにはあった。
「私なんかの面倒見てくれて、ありがとう
ございました!!」
涙でくしゃくしゃになった顔で笑う彼女に
胸がじーんと熱くなる。
「元気でね!」
私もゆかりちゃんに負けじと笑い返すと、
彼女は元気よく頷いてくれた。
きっと彼女たちなら、この学校をもっと素敵
にしてくれる。
そんな想いにやっぱり胸が熱くなって、
私の目にもうっすらと涙が浮かんだ。
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