「もしかしたら、君のお父さんになるかもしてないんだ」



は・・・?



何言ってんの?



お父さんって誰が?この人が?ありえない。



「君のお母さんも僕に甘えたり、頼ったりしてくれるんだよ」



「だから何?それだけの理由で父親なるのやめてくんない?」



「君が何を言おうと僕が父親になるかどうかはお母さんが決めることだよ」



母さんが決めること・・・。



寝室から母さんがこの男の名前を何度も呼んでる。



男は寝室に戻ろうとした時に、私の顔を見て勝ち誇った顔をしていた。



もう・・・何もかもが嫌で家から出た。