「じゃんけん…」

「ポンッ!」

またまた勝ち!

「じゃんけん…」

「ポンッ!」

い、1番!!?

「じゃあ3組はどこをつかう?」

「えっと…」

そう言えば帰りの会でそんなこと話してたかも…。私聞いてなかったよ!どうしよう…

「赤城、これ」

「爽太君…紙?」

紙を開いたら○○教室と○○教室。と書かれていた。

「あ、○○教室と○○教室で!」

「わかりました。」

みんなの場所が決まってから爽太君に聞いた。

「1番前の1番端っこに座ってた女が瀬乙女に渡したらしい。それを赤城に渡せって瀬乙女に言われた。」

1番前の1番端っこって…浅井さん?!

「た、たすかったよ〜!」

「俺のおかげだなっ」

初めて見る俺様な爽太君にドキッとして、すぐに言い返した。

「ちがうもん!浅井さんのおかげ!」

「俺が渡さなければわかんなかったんだぞ?」

「うっ!あ、ありがとうございます…」

「よろしい」

悔しい…。けど、爽太君…少しずつ、私と打ち解けてくれてる気がする。

「じゃあ美空達のところに戻ろっか」

「ああ」