「…」
「爽太が絵美奈の隣の席になって爽太は絵美奈によく話しかけるようになったの。けど絵美奈はほとんど笑わなかった」
「ほとんどって…」
「たまぁにね。…その時爽太は絵美奈に言ったんだって。絵美奈がね、その言葉は一生忘れない宝物だって言ってた」
「…なんて?」
『絵美奈の笑顔はカスミソウ見たいだな。清らかな心、無邪気、親切、幸福…。周りみたいに華やかじゃないけどみんなを引き立たせる。…絵美奈は笑って』
「最初はよく意味がわからなかったらしんだけど、爽太の前では自然と笑顔になることが多くなったの。」
「そうだったんだ…。竜ってやつのことは?」
「竜さん?」
「竜…さん?!同級生じゃねぇのか?」
「ううん。同級生だよ?竜さんは絵美奈の幼馴染」
「じゃあ瀬乙女と赤城も幼馴染なら瀬乙女と竜ってひとも?」
「あーちがうよ!…竜さんはいつもかっこいいんだ」
「浮気か?」