「…」
あれ?竜…?
「ははっ。絵美ちゃんはいつも正論を突きつけてくるよなぁ〜…」
「…?」
「ごめん。絵美ちゃんなら爽太君を救えるかもな」
「…。…私ね、もし爽太君の記憶が一生戻らなくても…」
この先は言わなかった。多分竜もわかっていると思うから。
「あぁ。俺も」
「ふふっ!じゃあね竜!爽太君のとこに行ってくる!」
〜先川 竜side〜
『私は、爽太君が大切だから』
すっげぇよな。絵美は昔から俺に正論を突きつける。
絵美とは幼馴染。昔は絵美って呼んでたんだけど、恥ずかしいから今は絵美ちゃんって呼んでる。
はぁ〜。爽太お前、仲間がいるんだよ。気づけっての!何でも背負ってさ。
でも、俺も絵美と同じでお前が大切なんだからな。