近藤side

「近藤、会いたかった。」

魅羽はそう言った。

正直に言うととても嬉しかった。

俺と同じ気持ちだったことに・・・。

会いたかったと言われた時魅羽の瞳が一瞬でも明るくなったことに。

魅羽本当にごめんな・・・。

あの時周囲に反対されてでも俺が魅羽を手放さなければ、魅羽はこんな運命じゃなかった。

きっと笑って暮らし続けていただろう。

魅羽の隣にいる資格なんてなかったとしても魅羽をこれからは絶対に手放したりしない。

だから魅羽もう消えなくていい。

いつかその真っ黒な瞳も明るくして見せるから。

絶望を感じているその世界から解放して見せるから・・・。

魅羽。

笑ってくれ・・・。

俺の大好きなその笑顔を見せてくれ。