俺の名前は、近藤勇と言う。

性格は基本的に優しいと言われるがこんな俺でも大切な人を探すのに忙しい。

「とりあえず近藤さんの所に行こう。」

そう言う声が聞こえた。

なぜか平助の声も聞こえる。

「トシ、帰ったのか。」

と、声をかけると、いるはずもない女子がいた。

だけどその子は俺がずっと探してきた大切な子だった。

「近藤、ひさしぶr」

その子の声も聞かずに俺はその子を抱きしめて、

「魅羽ッ!!!」

名前を呼んだ。

久しぶりに会った魅羽は、瞳が真っ黒で何があったのか分からない。

だけどあの時味わった後悔は心全体に広がっている。

一刻も早く会いたかった。

あの時救えなくてごめんと伝えたかった。

俺の中での魅羽は、大切な存在で心の底から愛おしい人だった。

魅羽は外見が変わってしまっていたが、あの頃の匂いは少しも変わらずとても俺の大好きな匂いだった。