感動の再会とはまさにこの事を言うのかもしれない。

何より近藤が俺を忘れていなくて本当に良かった。

魅羽と呼んでもらえた。

それだけで俺は幸せ者なんだと感じる・・・。

やはり近藤はとても暖かい。

「魅羽・・・」

やはりだめだな。

近藤がこんなにも愛おしく感じる俺はどうかしているのだろうか・・・。

「近藤、元気にしてたか?」

きっと近藤の事だきっともう奥さんもいて、子供もいるのだろう。

だけど・・・。

近藤の事が愛おしすぎて何も考えたくない。

「魅羽、あの時助けることが出来なくて本当にごめんな。」

近藤は眉を下げ、必死に謝る。

そんなことしなくていいのに。

近藤は悪くない。

何一つ悪くないのに、自分のせいで大切な人が涙を流している。

「近藤は悪くない。

あれは運命だったんだ・・・。」

そう言い必死に近藤を励ます。

「近藤、お願いがあるんだ。

笑ってくれないか。

俺は、笑った近藤の顔が世界一大好きなんだ。」

俺が近藤にそう言うと、近藤は顔を赤く染めながら微笑んだ。

いつ見ても近藤の笑顔は輝いていて真っ黒になってしまった俺とは違い、真逆な俺でも近藤の笑顔に見惚れてしまう。