魅羽side

あれから少し歩いていくと、新撰組屯所と書いてあるところについた。

「ただいま。」

土方がそういうと子犬のような少年?が走ってきた。

「おかえりなさい!土方さん!総司!」

輝いている笑顔の少年は、とても隊士には見えない・・・。

「ただいま、平助君。」

どうやらこの少年は平助君と言うらしい。

「この少年は?」

平助君と言う少年が、俺に目をつけた。

はっきり言うと視線が痛い・・・。

「とりあえず、近藤さんところに行こうぜ!」

ん?

今近藤と聞こえたが、まさか・・・

「今、近藤と言ったが、まさか近藤勇か?」

やっと会える・・・。

「そうだが、まさかお前は間者か?」

早く近藤に会いたい・・・。

「近藤に会えるのか?」

俺は、土方にそう聞いた時だった。

「トシ帰ったのか!」

そう笑顔で言った人こそが俺が会いたかった人だった・・・。

「近藤・・・。」

そう声をかけた。

正直不安だった・・・。

近藤が俺のことを忘れているんじゃないか。

近藤は変わってしまった俺のことを知らない人だと言うんではないか。

「魅羽?」

俺の名前を言う近藤の声は・・・

やはり優しかった。

「近藤久しぶr」

俺が言い終わる前に温かなぬくもりを感じた。

そして懐かしい匂いがした。

「魅羽・・・」

懐かしい匂いの正体は・・・


























会いたいと思ってた、大切な人______




























近藤だった。