予想外の言葉だったのか、えっと声を零し少しだけ焦る平山さんたち。

「そうじゃなくて、私が、あなたに、性悪女だなんて言われるようなことしたかなって。

そもそもあなたに対してだけに限らず、私って性格悪いって言われることしたかなって。

それじゃないなら、なんで性悪女なんて言われるのかなって」

噂に対して浮かんだ疑問を容赦なくぶつけていく吉野さん。

その威圧に押し負ける平山さんたちと、それを見ているクラスメート。


…威圧以前に、正論すぎて何も言えないだけだろうけど。

「あとそれからね、」

そんな吉野さんの言葉に、平山さんはまだ続くのかと言いたげな顔をする。