ドンッと尻もちをつくと、クラス全員の視線が私と前の人たちに集まる。
「近寄んないでよ、あたしまで男好きだって思われちゃうじゃん」
「てか、こんな容姿で男好きとかないわ」
いちゃもんをつけられクスクスと笑われる。
悪口なんて耳に入ってこなくて、ただこんなにも堂々と人を突き飛ばし非難する人が愚かだと思った。
だって、証人がこんなにもいるんだよ。
先生に言われたら言い逃れなんてできないのに。
それとも、私ならみんな一緒になって非難すると思ってるのかな。
…その通りなんだけどさ。
そう思うと、目の前の人と同じように私を非難するクラスメートたちの声が聞こえた。