多分、というか絶対みひろんが連れてきたのだろうが、まったく、予想外だった。

「なによ、城田くんには関係ないじゃない」

ムッとする静川さんを、城田くんが見たことのないくらいに鋭く睨みつけた。

「関係なくねーよ。だって俺、白雪さんの友達だもん」

サラッと嬉しい言葉を吐き捨てた城田くんは、急いで私に駆け寄ってきた。

「白雪さん大丈夫?だいたいのことはみひろんに聞いたんだけど…」

思った以上にひどいね、と私の体についた痣を見て言った。

きっと、前に殴り蹴りされたときについた痣だろう。

そこまで酷く蹴られなかったとは言え、あれだけ殴り蹴りされれば痣の一つや二つくらいつく。

大丈夫かとひたすら問いかけてくる城田くんに、大丈夫だと笑いかけてからみひろんを見る。

みひろんはそんな私達を見てふふっと笑うと、また冷たい目で静川さんたちを見た。