「みひろん、何か飲む?」

せっかく来てもらったのでとそう聞くと、いろいろと大雑把に答えるみひろん。

そんなみひろんにムッとしてから、

「…じゃあ、珈琲かココアかサイダーか、どれがいい?」

選択肢をいくつか決めて改めて聞くと、みひろんは少し考えてから、

「珈琲にする!砂糖とミルクはもちろん入れてね!」

ニコニコしながらそう答えてきた。

珈琲が好きなのか、でも苦いのは苦手なのか、私はサッパリするサイダーにしようと決めて、一言声をかけてからキッチンに向かう。

リビングと繋がったキッチンでは、お母さんがお菓子を用意してくれていて、食べれるか分からないけどと言いながら渡してきた。

飲み物を用意しお盆に乗せてから、お菓子も持って部屋に向かう。