イジメはますます酷くなるばかりだった。
側で悪口を言ったりさりげなく蹴ったりなどは相変わらず、下駄箱に細工をしてきたり教科書に落書きをしてくるようになった。
だんだん、クラスメート達にもバレるようなイジメを仕掛けるようになった。
…周りの人の、“可哀想”という視線が、なんだかウザったくて鬱陶しくて。
だけどみひろんや城田くんは相変わらず普通に接してくれて、嫌がらせの片付けを手伝ってくれたりした。
「俺、片付け得意なんだよね〜」
なんて言って笑ってくれるから、気持ちが楽になった。
そんな、ある日のことだった。
「よっちゃんってさ、この近くの病院に通ってるんでしょう?」
静川さんが、ニヤニヤと笑いながらそんなことを言ってきたのは。