バスを降りて荷物を受け取り、広場へと運ぶ。

先にご飯を食べてから飯盒炊爨をやって、それから部屋に入るらしい。

私は自分以外の荷物も運ぶ係で、とりあえず自分の荷物を急いで置いてから先生のところへ向かう。

その途中、まだ荷物を受け取ってる先生のところに戻ったのが運のつき。


「白雪さん、暇してんの?」

予想もしていなかった、別の人に捕まってしまった。

「えっと、他の荷物持っていかなきゃいけないんで」

友梨さんが何を言いたいのか察した私は、ちゃんとした理由を述べた上で逃げようとする。

だけど、


「はぁ?そんなこと知らないし、どうでもいいし」

友梨さんがそう簡単に逃してくれるはずもなく、呆気なく荷物を押し付けられてしまった。

しかも、服などが入っている大きい方の荷物を、友梨さんだけでなく他2人分まで。