カゴを持ち、弁当コーナーに向かう。


「れみ、飯食った?」



「んーん。なんも食べてない。陸と食べようと思って」



俺と食べようと思ってくれたのが嬉しくて、少し、ニヤケそうになる。


って、俺気持ち悪。



「あっ、このスパゲッティ美味しそう〜っ!わたしエビ好きなんだよねっエビ!!」



エビとトマトのクリームパスタを指さしてテンション上がってるれみ。


「確かにれみエビ好きだよな。じゃ、れみはそれにするか?」



「うんっ。わたしはこれにする!」



俺の持つカゴにスパゲッティを入れる。


俺はその近くにあった麻婆丼をカゴに入れた。



「あっ、それもわたし好きなやつー!!」



「知ってる。れみ、絶対パスタ途中で飽きるだろうと思ったから」



れみの好きな食べ物なんて、知りすぎてるくらいに知ってるんだ。


てか、れみ基準で食べ物まで決めるとか俺やばいな…。



「もう、陸ってほんとにわたしのことわかるんだね。……1つのことを除いて…」


「え?最後なんて言った?」



途中までは聞こえたけど、最後が声が小さくて聞こえなかった。