スウェットを着て、脱衣場を出るとれみがソファでテレビを見ていた。



「なんかおもしろいのやってる?」


「んーん。なんもやってない」



つまんなそうに言うれみ。


俺が横に座ると、ピタッとくっついてきて、

コテン、俺に寄りかかってきた。



無防備過ぎるだろマジで…。




「わたしじゃダメだったのかなぁ…。好きだったのに…」


ポツリと呟くれみ。


こんな風にれみに思われてる元カレが心底羨ましくて、憎い。



れみは結構な頻度で彼氏が変わる。


付き合って、別れて、また別の人と付き合って、みたいな感じで、


常に恋愛してないとダメな恋愛体質だ。



だから彼氏と別れるといつもいきなり俺の家に来て、こうやって甘えてくる。


要は俺は利用されてるだけなんだよな。