私「ど、どうしたの?」

遼「いや、なんか来たくなっちって。でも、すごいんだなこの家。というか、屋敷。」

私「そう?でも、いきなり来ることないよ。」

遼「それもそうだな。」

私「それに、普通の人とは結婚できないんだもの。普通の人に恋してもダメなの。」

遼「そりゃこれだけ広かったら、許嫁とかもいるだろう。」

許嫁………なんていないよ?

でも、私が普通の人間じゃなかったら驚いてしまうでしょう?

そうなったら、もう会えなくなってしまうのが怖いの。

せっかくの男友達なのに。。。
私「…………許嫁なんていない。」

遼「そうか。」

【バタンッ!】

言いながら倒れた中瀬君。

私「どうしたの?大丈夫?いま、氷嚢持ってくるね。」

【バシッ!】

私「え?」

遼「ま、待って。ここにいてくれ。」

私「わ、わかったわ。」

と言いながら、意識を手放してしまった中瀬君。

どうしたんだろ?

と?マークばかりが頭に残る。